こんにちは、シニアブロガーのフレです。前回の続きです。ギターとかピアノとかなにか楽器が弾けたらいいな~、趣味でなにか楽器を始めてみたい!と思っているけど躊躇している・勇気が出ない・きっかけがないという、シニア(中高年・定年前後)の方へ向けて、「シニアからの楽器、初めの一歩の踏み出し方【第15回】」です。
前回は「私のシニアからの楽器活動事例」についてでした。シニアが自分の居場所や社会とのつながりを持つためにできることのオススメ例でした。
今回は、「シニアが楽器を始めるかどうかで迷ったら最後は?【シニアからの楽器⑮】」についてお話しします。
決められない人の典型的思考
決められない思考3パターン
シニアからの楽器、第3回目(シニアが最初の一歩を踏み出せない2大理由)で、「シニアのよくある言い訳」についてお話ししましたが、結局決められない人の思考は大きく次の3パターンのどれかです。
①いつかその内と思っている方
②準備ができたらと思っている方
③明日こそはと思っている方
それぞれのパターンの結末はこうなります。
①いつかその内と思っている方
→いつまでもその時はやってきません
→いつかいつかと言っているうちに寿命が来ます
私の場合、高校生から47歳まではずっと「いつかその内」と思っていました。寿命が来るだいぶ前に気が付いてラッキーでした。
②準備ができたらと思っている方
→完璧な準備などできません
→準備期間中に寿命が来ます
私の場合、ある時悟りました。「準備不要、とりあえずスタートすることが大事」「とりあえずスタートしたら自然と準備してしまう」と。
③明日こそはと思っている方
→明日も同じことを言っていると思います
→1年後も同じことを言っていると思います
→10年後も同じことを言っていると思います
私の場合も、毎日「明日こそ」と思いながら数十年。結局、明日でなくても今日できることに気が付きました。
心の扉は自分でしか開けられない
さて、シニアから楽器をやってみたいな~って人はけっこう多いです。私もその典型的なケース。実際は若いころからずっとやりたかったのに、いろいろ理由をつけて、結局シニアになるまで先延ばししていただけでした。仕事が忙しいとか家庭の事情とか、自分にとっては正当性のある理由です。
私の様に最初の一歩を踏み出せない人はとても多いです。よく気持ちわかります。私を含め、多くの人は変化の扉を自ら閉ざしているからです。とはいえ、誰かが外から扉を開けてはくれるわけではありません。あなた自身が内側から扉を開けるしか第一歩を踏み出す方法はありません。
自分自身で決断して第一歩を踏み出すには、まずはそのカギを心のポケットから取り出す必要があります。自分で鍵を開けられたらベストですが、ただ、それを自分でできない人にも「他力本願」という方法があります。誰かに心の扉をノックしてもらうのです。
私の場合、その「他力」は本とかセミナーとかのいわゆる先人の知恵を借りましたが、すぐ身近にも他力本願が使えることはたくさんあります。
自分で決められない場合
自分で決められない、自分で行動を起こせない人が一番手っ取り早く決断できるのが、人に助けてもらうことです。親、兄弟、友人、同僚、知人などから強制的に誘ってもらったり、連れて行ってもらったりする他力本願です。誰かから、
みたいな感じで誘ってもらうことです。実際このような流れで楽器教室に通い始める人も多いです。
私の通っているギター教室でも、かなりの割合でこの紹介ケースが多いです。実はこれは最もハードルが低い第一歩の踏み出し方です。自分で決断できない人はこういった交友関係を積極的に探すのが早道かもしれませんね。例えば、
みたいなことを友人に聞くだけで、それがきっかけで誘ってもらえたり、誰かを紹介してもらえたりと、大きく人生が変わることがあるかもしれません。
私の場合は「ギターに興味あるねん」と何人かの友人に話したことで、ギターの種類やメーカー、始め方などいろいろ教えてもらい、スタートするキッカケができました。
後悔しても一生残らない選択の方法
2種類の後悔
さて、人生に後悔はつきものです。後悔をしたことがないという人はいないでしょう。ただ、後悔には2種類あります。いつかは消える後悔と、一生死ぬまで消えない後悔です。
①いつかその内消える後悔
②一生死ぬまで消えない後悔
言い換えると、
①いつかその内消える後悔👉実際やったことに対する後悔
②一生死ぬまで消えない後悔👉何もやらなかったことに対する後悔
例えば、私の様に若いころからず~っとギターをやりたかった場合ですと、同じ後悔をするにしても次のような違いがあります。
①いつかその内消える後悔の例
シニアから勇気を出してギター教室に通ってみたけど結局上手くいかなかったし、仲間も出来なかった。レッスン料損した。やっぱりやめとけばよかった。
これは、実際にやったこと・トライしたことに対する後悔ですが、時間とともに消えていく、忘れていく後悔です。ある種の満足感・達成感があります。一方で、
②一生死ぬまで消えない後悔の例
結局ギターを習うという行動を起こすことはできなかった。一歩が踏み出せなかった。ギター教室に勇気を出していけなかった。これは、やらなかったこと・トライしなかったこと・行動に移せなかったことに対する後悔です。おそらく死ぬまでずっと「あ~、やっておけばよかった」と思い続けることになるでしょう。
後悔が残らない選択
私の経験上、やらなかった後悔・やっておけばよかったという後悔は、実に長期間尾を引きます。逆に、やらなければよかった・大失敗したという後悔は、直後はその後悔度合いは大きいですが時間とともに消えていき、最後は笑い話やエピソードになります。失敗経験として話のネタにもなります。
たかが楽器を習うことであるにしても、こうした「後悔が一生残らない選択」をすることによって、学習し成長することができます。そしてこの経験が人生の他の場面(仕事や人間関係)でとても活かせるようになります。
ただし、第3回目(シニアが最初の一歩を踏み出せない2大理由)でお話しした、リスク回避を行うことが大切です。リスクを最大限回避したうえで、第一歩を踏み出すことができれば、たとえ失敗に終わっても後悔が一生残らないようになるでしょう。
まとめ
私は何かやりたいことがあって、どうしようか迷ったらいつもこう考えます。
もし今これをやらなかったら「あ~やっておけばよかった」と一生後悔しないかどうか?
私はこの1点だけで決断します。もちろん実際に行動に移す際にはリスク回避をします。同時にリスクが許容範囲であれば、「失敗する練習」と割り切ってスタートします。リスクのないチャレンジはないからです。
ここまで「シニアからの楽器、初めの一歩の踏み出し方」の第1回から15回までお付き合いいただきありがとうございました。
たかが趣味の楽器、されど趣味の楽器。人生が良い方向へちょっと変わるとよいですね!
後悔が死ぬまで残らない方法