私自身のシニアからの楽器活動事例【シニアからの楽器⑬】

こんにちは、シニアブロガーのフレです。「ギターやピアノなど何か楽器を始めたいシニアがはじめの一歩を踏み出す方法の第13回目」です。前回は「シニアが楽器で社会とつながり居場所を確保する方法」についてでした。シニアにとって毎日の生活や人生の充実度を左右する最も大切な社会とのつながりについてお話ししました。

今回は、「私自身のシニアからの楽器活動事例」についてお話しします。

今回得られる3つのポイント

①私の実際の活動事例5パターン
②それぞれの活動でうれしかったこと
③人生で幸福感を感じる本質

私の活動事例

私は主に次の5パターンの活動をしてきました。(コロナ期間中はお休み中あり)

5パターンの活動

①老人ホームでの「みんなで歌おう」ボランティア
②教室内発表会への参加(クラギ・アコギ)
③仲間で集まって定期合奏練習(クラギ)
④ユニットを組んでバンド活動(アコギ)
⑤地元ショッピングセンターでのフェスや市民祭り参加

ひとつずつ見ていきましょう。へなちょこ繊細気質シニアの私でもやれたのですからほとんどの方はチャレンジできます。

①老人ホームでの「みんなで歌おう」ボランティア

昔、英会話教室で仲間だった友人たちとよく集まってワイワイやっていた時期がありました。そこで私が48歳にして突然ギター教室に通い始めたことを話すと、「僕もギターやってるねん」というN君というやつがいたのです。

いままでその仲間内ではギターの話が出たことはありませんでした。私がギター教室に通い始めたことが一つのきっかけになり、N君とより親しくなり音楽スタジオ(市営の安いとこ)を時々借りて、一緒に弾き語りの練習をするようになりました。

そのうち、N君から「知人のご家族が入居している老人ホームから音楽ボランティアの希望があるねんけど行けへんか?」と言われました。それがきっかけで、私たち二人は老人ホームでの「みんなで歌おう会」というボランティア活動をスタートしました。

選曲や進行などでいろいろ失敗や苦労もしましたが、高齢者の方々にはとても喜んでもらえます。涙を流して「また絶対来てね!」と言われたり、「サイン頂戴」と言われたりしたこともあります。それだけ、高齢者の方々にとっては、ギターなど楽器の生伴奏で青春時代の歌を歌うことが非日常的でかつ、とても楽しいひと時なのだとあらためて気付かされました。

まさに、シニアが楽器を始める最大のメリットである「自分の居場所を確保できてやりがいある人生を送れる」をこのボランティア活動で実現できています。

こうしたボランティア活動でうれしいこと、幸せを感じるのは、まさにこの人の役に立っている感があることに本質があるのだと実感・再認識しました。

②教室内発表会への参加(クラギ・アコギ)

私の活動事例の2つ目は、教室内発表会への参加です。クラシックギター教室でもアコースティックギター教室でもどちらも定期的な発表会があります。コロナ渦で中止や延期もありましたが、原則としてこうした発表の場は規模の大小はありますが、どの教室でも開催されています。

私は発表会はできるだけ参加するようにしています。最初のころは尻込みばかりしていましたが、発表の場は恥をかく練習をする場と決めたら気が楽になりました。日ごろの成果をお披露目することも一つの目的ですが、やはりシニアにとって最も大切な目的はコミュニケーションの場の確保です。

こうした発表会のもっとも際立つメリットは何と言っても気の合う仲間との出会いです。発表会を機にいろいろな人と話したり触れ合えたりするからです。発表しなくても懇親会だけでも参加することはとてもおすすめです。

③仲間で集まって自主練習(クラギ&アコギ)

私がクラシックギター教室に通い始めたころ、同じ時期に習い始めた人たちが数人いました。その仲間たちと一緒に、市の交流センター内スタジオを借りて毎週1~2時間程度一緒に練習していました。

主に合奏曲が中心でしたが、自分のパートに責任があるので、みんな真剣にかつワイワイ楽しみながらも結構上達したと思います。こうした活動はだれか中心になって声をかけたりスタジオを予約したりしないといけないので、リーダー格の人が必要になってきます。

こうした合同練習の最大のメリットは、目標ができること、自分の役割や居場所が確保できることです。居場所ができると自己肯定感も上がり充実感も得られます。

④ユニットを組んでバンド活動(アコギ)

アコギやエレキ教室の場合だとバンド活動・チーム活動という概念になります。私の場合は、教室で出会い気の合った仲間3人でユニットを組んでバンド活動を始めました。それまでやったことのなかった作詞や作曲もするチャンスも得られ、思ってもみなかった方向へ進んだ経験があります。

好きな仲間と好きな曲だけをやるのでとにかく楽しいが一番です。特にシニアはこうした自分の居場所があること自体がとても幸せであると思います。

地元ショッピングセンターでのフェスや市民祭り参加

クラギの合奏であれ、アコギのバンド活動であれ、続けているといろいろなステージに参加する機会がやってきます。そのうちの一つが地元開催のショッピングセンターやフェスあるいは市民祭りなどのイベントです。

基本自由参加でオーディションなどもなく参加のハードルが限りなく低いので、ステージ経験を積む良い機会です。私は「知らない人たちの前で汗かく練習」といつも思って参加しています。仲間同士の連帯感も生まれますし、観客の人たちに喜んでもらえたら最高です。

一人ではしり込みしてしまうこうしたイベントへの参加も、仲間と一緒だと楽な気持ちで実践できます。また、こうした活動も積極的に行っていけると、シニアにとって社会とのつながりを維持できる良い機会になります。

まとめ

今回は主に「私自身のシニアからの楽器活動事例」についてお話ししました。私自身が実践してきた事例ですが、あなたも自分が取り組みやすい活動にぜひチャレンジすれば、きっと自分の居場所が見つかるはずです。

次回は、「シニア人生が変わる楽器仲間の見つけ方・作り方【シニアからの楽器⑭】」についてお話しします。