こんにちは、シニアブロガーのフレです。前回の続きです。ギターとかピアノとかなにか楽器が弾けたらいいな~、趣味でなにか楽器を始めてみたい!と思っているけど躊躇している・勇気が出ない・きっかけがないという、シニア(中高年・定年前後)の方へ向けて、「シニアからの楽器、初めの一歩の踏み出し方【第6回】」です。
前回は「シニアが始める楽器の調べ方・決め方」についてお話ししました。興味のありそうな楽器をとりあえずでも決められたら次のステップへGO!です。
今回は、「シニアの楽器教室&先生の選び方」について、私の経験も踏まえてお話しします。
独学か?先生に習うか?
シニアが何か楽器を始めようと思ったときに、独学がいいのか?教室に通って先生に習うのがいいのか?で迷う人も多いです。まずそれぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
独学のメリット・デメリット
シニアになってもコミュニケーションが苦手・人と会うのがイヤ、孤独が好きという人も結構多いです。この場合、教室に通うより独学でやりたい人の割合の方が高くなると思います。独学のメリットは次の3点です。
一方デメリットですが、
①挫折しやすい
②仲間ができない
③上達が遅い
です。お金を掛けずに好きな時間に好きなだけ自由にマイペースで進められる反面、たった一人なのでいつでもやめられるつまり、挫折しやすいということになります。逆に言うと、仮に挫折しても誰から何も言われない、非難されず気楽とも言えます。
私もかつて、音声ダウンロード形式のギター講座(確か月額1,980円)を受講したことがありました。好きな時間にマイペースでできるので「これはいいや!」と思って申込しましたが、すぐに挫折しました。期限や強制がなくいつでもできることは、結局いつまでもしないということを実感しました。
先生に習うメリット・デメリット
一人ではとても楽器など習得できないという人は、初めから教室に通って先生に習おうとします。シニアにとってはハードルが高いですが、先生に習うメリットは以下の様になります。
①挫折しにくい
②上達が早い
③すぐに問題解決できる
一方、先生に習うデメリットは、
①お金がかかる
②コミュニケーションがわずらわしい
③イヤになってもやめにくい
独学でやっているとちょっとわからないことがあったり、ちょっとつまずいたりしただけですぐに挫折しやすいです。しかし、教室に通って先生に習い始めると、仲間ができて励ましあったり、わからないことはすぐに解決したり、バンドや合奏などの活動が楽しみだったりして、比較的長く続けることが出来ます。
なにより一番のメリットは、定期的にレッスンがあるので強制継続できます。反面、教室内や仲間との人間関係のしがらみで、イヤになってもやめにくいということも現実に起こります。
繊細シニアにとって結局どちらがいいか?
シニア世代の人は、教室に通って先生に習うことがおすすめです。いろいろ考え過ぎて第一歩を踏み出せない人も多いですが、そうした不安を上回るリターンが、先生に習うことにはあります。
先ほど述べたメリットのほかにも、シニアの中でも特に定年後・老後の人にとって教室に通って楽器を習う最大のメリットは、
①毎日やることがある(楽器の練習)
②毎週行くところがある(教室に通う)
ことです。よく言われていることですが、高齢者に必要なことは「キョウヨウ」と「キョウイク」です。これは「教養」と「教育」ではなく、
「キョウヨウ」今日やる用がある(今日用)
「キョウイク」今日行くところがある(今日行く)
です。定年後・老後ヒマヒマ病からの脱出にはもってこいです。独学でやるとますます孤独で引きこもりがちになってしまいますから。
教室・先生の選び方、見分け方
では実際に教室に通うとなった場合、どうやって良い教室や良い先生を選べばよいでしょうか?シニア世代にとって最も適したその選び方や見分け方について私の経験も踏まえてお話しします。
規模別の教室特徴(音楽教室の場合)
まず音楽教室のタイプについてみておきましょう。大きく分けて、大手・中小・個人3つのタイプがあります。それぞれの特徴です。
経営主体=大手楽器店、大手楽器メーカーが多い
講師陣=一流の雇われ先生(音大出身、エリート、実績者)が多い
テキスト=基本は教室オリジナルの定番テキスト、上級者は先生オリジナル
レッスンスタイル=個別、グループ
レッスン日=固定
レッスン場所=自社会場、自社楽器店内
交流=年1~2回の全国発表会あり、個人レッスンの場合日々の交流はなし
レッスン代=比較的高めの月謝制
生徒のレベル、年齢層=幅広い
生徒の希望=融通は利きにくい
経営主体=音楽専門学校が多い
講師陣=基本的に雇われ先生、一流~たたき上げ(音大出身~実績豊富)まで幅広い
テキスト=基本は定番または市販の既存テキスト、上級者は先生オリジナル
レッスンスタイル=個別、グループ
レッスン日=固定、不定期、都度予約
レッスン場所=自社会場
交流=定期発表会、生徒間交流会がある教室もあり
レッスン代=大手と個人の中間、月謝制、都度払い
生徒のレベル、年齢層=幅広い、プロ指向者メイン(専門学校)のところも多い
生徒の希望=比較的融通は利きにくい
経営主体=個人事業主が多い
講師陣=基本的に個人経営者、一流~たたき上げ(音大出身~実績豊富)まで幅広い
テキスト=市販の既存テキストか先生オリジナル、生徒の希望により柔軟に対応
レッスンスタイル=個別、グループ
レッスン日=固定、不定期、都度予約
レッスン場所=自宅、賃貸会場、貸しスタジオ、カラオケ店内、ライブハウスなど
交流=年2回程度定期発表会、日々の生徒間交流会あり
レッスン代=大手より安め、月謝制、都度払い
生徒のレベル、年齢層=幅広い
生徒の希望=融通利きやすい
大手・中小・個人3つの教室タイプにはそれぞれメリット・デメリットがあります。例えば、プロを目指す人などは専門学校が多い中小教室が良いかもしれません。楽器の初心者や上達だけを望むなら制度が整っていて安心感のある大手教室が良いでしょう。では、シニアの人はどうやって教室を選べばよいでしょうか?
シニア向け良い教室・良い先生とは?5つの選択基準
シニアにとって良い教室・先生とは、すごいテクニックを持っていて超絶有名でめちゃめちゃ短期間で上達させてくれる教室や先生とは限りません。なぜなら、以前の記事のステップ2「シニアが楽器を始めるオススメ理由」でお話ししたように、楽器がうまくなることだけがシニアの目的ではないからです。
シニアが楽器を始めるオススメ理由=裏の目的・裏の欲求(再掲)
でしたね。では、実際に教室や先生はどう選べばよいでしょうか?私の勝手な考えかもしれませんが、シニアにとって良い教室・良い先生を選ぶ選択基準は次の5つになります。
①先生との相性
②レッスン場所はマイエリア内か?
③本当にあなたがやりたいことを教えてくれるかどうか?
④仲間ができそうかどうか?
⑤実績・テクニックを最優先にしない
1つずつ見ていきましょう。
①先生との相性
まずは先生との相性を私は重要視します。若いころなら、多少きびしい先生でも自分を上達させてくれるなら我慢してお付き合いしてもよいでしょう。しかし、人生の残り時間が少ないシニアにとって、いくら上手なプロでも気の合わない先生に我慢しながら教えてもらうのは本末転倒です。
すごい先生ではなくても楽器がそんなに上達しなくても、毎日の練習が楽しい、仲間との交流が楽しみ、先生に新しいことを教えてもらうのがワクワクする、というのであれば、先生との相性を第一に選ぶのがシニアにとっては良いと思います。究極好きか嫌いか?続けられそうかどうか?だけで選んでもOKです。
②レッスン場所はマイエリア内か?
シニア世代にとってレッスン場所は大事な選択基準です。若いころなら多少遠方でも長く通い続けられます。ただ、ある程度年齢を重ねると遠いところへ通うのはだんだんと億劫になってきます。たとえレッスンが楽しくても、仲間と会うのが楽しみでも、あまり遠方だとちょっとしたきっかけで通わなくなるケースが多いです。
レッスンを受ける教室の場所はできるだけあなたのコンフォートエリアで選ぶと続けやすいです。私の経験ではコンフォートエリアは30分~1時間以内で通えるところがおすすめです。あまり近すぎるより少し外出気分を味わえる中距離が心の転換やウォーキングができてよいです。
③本当にあなたがやりたいことを教えてくれるかどうか?
私も経験したことがありますが、
・先生が教えたいことだけを教える押しつけレッスン
・先生のテクニックや実績を自慢したいだけのレッスン
をする先生もけっこういます。例えば、
「いやいや、そんな難しいテクニックはまだええねん」
「そこではなくてホンマはこっちを教えてほしいねん」
「そんな急にいっぱい言われても出来へんわ」
「あんまりどんどん先へ進まんといて、ついて行かれへん」
という風に思ったことが私も多々あります。もちろん、先生は一生懸命教えてくれているのはよくわかります。ただ、本当にあなたがやりたいことを教えてくれるかどうか?あなたの真の目的は何か?をくみ取ってくれるかどうかは大きな選択基準のひとつです。
特に繊細気質のシニアは、先生の感情を深読みしすぎて自分の本音や要望を伝えられないという傾向が強いです。本当に教えてほしいことを遠慮なく素直に伝えられる先生を選ぶことがベストです。
④仲間ができそうかどうか?
教室によってはまったく他の生徒さんと交流がないことがあります。私も某教室に2年通って他の生徒さんと誰にも会わなかったことがあります。もちろんギターがうまくなりたいという目的はありますが、仲間が欲しいという目的も同じくらいありました。
教室によっては発表会や交流会がまったくなかったり、あっても気軽に参加しずらい雰囲気があったりする場合があります。一方、交流会をとても重要視する教室もあります。季節ごとのイベントや定期的な発表会を開催して、とにかく楽しさを最優先している教室や先生です。
あなたが楽器のプロを目指したりテクニックだけの向上を目指したりする場合は別ですが、趣味として楽しみを優先するなら仲間ができそうかどうかは大切な選択基準です。
シニアは、他人との交流自体は好きな人が多いですが、交流は疲れるという人もいるので、適度な関係性を保てる仲間が得られるかどうかが大きな選択基準になります。
⑤実績・テクニックを最優先にしない
教室や先生が世間的に有名かどうかや、実績やテクニックが最高かどうかは、教室・先生選びには実際あまり重要視しなくてもよいと思います。なぜならいくら有名で教え方もうまく実績も豊富な先生でも、あなたと人間的に相性がいいかどうかとは無関係だからです。
人として気が合うかどうか?やりやすいか?安心できるか?落ち着けるかどうかなんて、実際にしばらくレッスンを受けてからでないとわからないからです。シニアは教室や先生の実績・テクニックを最優先にせず、人間的な相性を重要視することがおすすめです。あなたにマッチするパズルを見つけるような感覚です。
教室選びからレッスンまでの流れ
あなたなりの教室・先生選びで重視する選択基準が決まったら、次は実際の流れです。私も経験がありますが、自分なりの選択基準を持たずに教室を探し始めるとなかなか次へ進めません。
実際に体験レッスン申込などで行動に移した場合のことを考えて、いろいろな不安が頭をよぎるからです。でもあなたなりの基準があれば大丈夫です。だめならスタート地点へ戻ればいいだけです。
目的別レッスンスタイル5パターン
まずは、あなたに最適なレッスンスタイルを5パターンから決めてみましょう。
①リアルレッスンか、リモートレッスンか?
②個別レッスンか、グループレッスンか?
③既存テキストか、オリジナルテキストか?
④レッスン時間は昼?夜?
⑤発表会は参加?不参加?
一つずつ見ていきましょう。
①リアルレッスンか、リモートレッスンか?
ZOOMなどを利用したリモートレッスンをしている教室も増えてきました。確かに自宅に居ながらそれなりのレッスンを受けられるのでめちゃくちゃ便利です。
私も仕事の会議はZOOMがとても便利なので、ほとんどリモート会議になってしまいました。外出しなくていい、上着だけ着替えたらOK(下は短パンかジャージ、パンツ一丁でもOK!)、交通費がかからない、などでなかなか元のリアル会議に戻れません。
ただ、楽器を習って仲間を作ったり一緒にバンドや合奏したりしたいなら断然リアルレッスンです。また、リモートレッスンではネット環境によって音の遅延などの問題もあってトラブルもあるようです。
最終的には、あなたが仲間との交流や上達を重視するならリアルレッスン、利便性重視ならリモートレッスンで決めればよいでしょう。リアルとリモートを状況に応じ混合するのもありです。
特にシニアの人は、自分の気質に合ったレッスンスタイルを選択しないと、後々しんどくなるか、面白くなくなるかになってしまいます。
②個別レッスンか、グループレッスンか?
早く上達したいなら断然個別レッスンです。最初から仲間との交流が主目的ならグループレッスンです。私はどちらのレッスンタイプも経験しましたが、それぞれメリット・デメリットがあります。
私のオススメですが、初心者は個別レッスンがおすすめ、初級~中級者になったら同じレベルの仲間を求めてグループレッスンをするのが良いと思います。また、友達同士で一緒に習い始めるなら最初からグループレッスンでもOKです。 いずれにしても、同じレベルの人同士でないとグループレッスンは教える方も受ける方も進行が難しいです。
また、繊細気質の人なら個別レッスン(他人に気を使わなくてよい)、シニアならグループレッスン(仲間ができる)という選び方もありです。
③既存テキストか、オリジナルテキストか?
音楽教室のタイプのところでもお話ししましたが、大手や中小教室はオリジナルの定番テキストを使用しているところが多いです。初心者向けに段階を踏んで上達できるようになっています。
個人でやっている教室・先生の場合は、市販の既存テキストを使用しているかまたは、生徒一人一人の成長にその都度合わせた完全オリジナルテキストを使っていることもあります。
初心者なら既存テキストで十分、経験者なら個人のレベルに合わせたオリジナルテキストがおすすめです。
④レッスン時間は昼?夜?
どんな教室でもレッスン時間の違いによる生徒さんの傾向としては、
お昼のレッスンリタイアした人や主婦などが多い(時間が自由になる人)
夜のレッスンサラリーマン、自営業、教師などが多い(昼間は仕事の人)
というのが現実です。
また、同じ仕事をしている人でも時間が自由に調整できる人は、あえて夜ではなくお昼のレッスンに来る人もいます。さらに、あまり時間が自由にならない人はリモートレッスンだけを受ける人もいます。
単に楽器がうまくなりたいというだけでしたらどの時間帯でも変わりません。ただ、仲間をつく言って楽しく過ごしたいというなら、同じレベル・同じ世代・同じ環境の人たちが集まりやすい時間帯をあえて選ぶのもありです。
シニア世代だとやはり昼間のレッスンの方が仲間は作りやすいでしょう。
⑤発表会は参加?不参加?
教室に通い始めるとほとんどの場合、発表会が定期的にあります。大体年2回が多いようです。さらに不定期でもイベントを開催して生徒さん同士の交流を深めている教室もあります。
発表会なんて絶対イヤだ!という人もいます。特にシニアの人はそう思っている人が多いです。主な言い訳は、
・恥ずかしい
・人前で披露できるレベルではない
・きっと上手くいかない
・バカにされる、笑われる
・完璧にできない
です。
結論から言って、全然大丈夫です。みんな同じ境遇・同じ心境です。心配はまったく不要です。教室に長く通ってそこそこ上手い人でも、習い始めて間もない新人さんでもみんな境遇は同じです。みんな温かい目で見守ってくれます。なぜなら全員通ってきている道だからです。
最初から楽器のうまい人はいませんし、最初から人前で堂々と失敗せずにできる人もいません。誰だって同じ失敗をしてきているのです。
なので、発表会・懇親会は仲間と触れ合いたい、楽しい時間を共に過ごして人生を充実させたい、自分を変えるきっかけや出会いが欲しいなら「参加する」が正しい選択です。
もちろん、他人とコミュニケーションするのは絶対イヤ、しんどい、一人で静かに楽しみたいという人は参加する必要はありません。
ただ、シニアの人に多い「発表するのはイヤやけど、気の合う仲間とは会いたい」という場合は、見学だけ・懇親会だけでも参加してみましょう。いずれにしても、発表会や懇親会は短期的な目標ととらえると、楽器上達のひとつの効率的な方法です。
教室選びからレッスンまでの流れ
あなたに最適なレッスンスタイルの方向性が決まったら、実際に行動に移してみましょう。教室選びからレッスンまでの流れを簡単に5ステップにまとめてみました。
ステップ①教室を2~3候補探す
ステップ②体験レッスン申込~受講
ステップ③先生との相性を確認
ステップ④一番自分に向いていそうな教室を選ぶ
ステップ⑤とりあえず6か月通ってみる
ステップ①教室を2~3候補探す
ホームページや知人の紹介、口コミなどをみて良さそうな教室や先生を3つ程度ピックアップします。この段階ではあくまでもあなたの選択基準に「合いそうな」であって、実際に合うかどうかは行ってみないとわかりません。
教室のホームページに載っている講師の顔写真はめっちゃ笑顔なのに、実際体験レッスンに行ったらブスっとしていることもよくある話です。
シニアの人はこの段階であれこれ考え過ぎて行動を起こせない人が多いです。私もそうでしたが、本当にあれこれ考え過ぎてしまいます。実際に体験レッスンに行った後のこと、通うようになった後のこと、相性が合わずに辞める時のことまで深読みしてしまうのです。
これが堂々巡りを始めるとまったく最初の一歩が踏み出せません。
ステップ②体験レッスン申込~受講
ここから先は「エイや~!」で、体験レッスンを受けてみるしかありません。ただ、体験とはいえいきなりレッスンを受けに行くこと自体に抵抗がある人もいます。だって実際に合ったこともない先生に合うので普通は不安ですよね?
ホームページに写真や挨拶動画などが載っていたり、YouTubeで発信したりしている先生なら雰囲気はわかるのでまだ比較的安心です。ただ、必ずしもすべての教室・先生がそうしているわけではありません。
もしできるなら、その先生のライブや演奏会にこっそり行ってみるのもありです。どんな人柄でどんな演奏をするのか一目瞭然ですから。そのうえで納得すれば体験レッスンを申し込めばよいでしょう。結局最後は「エイや~!」ですけど(笑)。
ステップ③先生との相性を確認
体験レッスンに行ったらまず先生との相性を確認しましょう。例えば、先生の実績や技術・教え方のうまさも大事ですが、まずは、
・その先生と気が合いそうか?
・生理的に好きか嫌いか?
・教室の雰囲気はなじめそうか?
・通いやすそうかどうか?
・気を使わなくて良さそうか?
を確認してみましょう。さらにもし他に生徒さんがいればいろいろ質問してみるのが一番早いかもしれません。特にシニアの人はこの先生との相性は大事なポイントです。
ステップ④一番自分に向いていそうな教室を選ぶ
できれば2~3教室体験レッスンを受けたら、最終的に一番自分に向いていそうな教室を選びます。言い換えれば、一番長く通ってもストレスにならないと感じる教室や先生を選ぶことです。
ただ、この段階ではあくまでも自分の直感に従うしかありません。私も失敗したことはあります。最初は気軽に前へ進むことです。
ステップ⑤とりあえず6か月通ってみる
一番自分に向いていそうな教室を選んだらとりあえず6か月は通ってみましょう。そして本当にその教室や先生が自分にとってよければ続け、イヤなら止めます。
この断る時に相手の感情を読み取ってしまい、なかなか言い出せない人も多いです。ただ、先生サイドでも、気が合わない生徒がやめるパターンはよくわかっています。「面白くないからやめます」や「先生とは相性悪いのでやめます」とストレートに言ってやめる人はまずいません。
ほとんどは、
・仕事の都合
・家庭の都合
・体調不良、病気
・親の介護
・経済的な事情
を理由(言い訳)に教室退会をするのが一般的です。この辺は先生も生徒もお互いわかったうえでの暗黙の了解でしょう。人を傷つけない相手を思いやる日本人特有の気遣いかもしれませんね。とりあえず6か月くらい通ってみてから気を遣うことなく判断を下せばよいと思います。
まとめ
今回は、「シニアの楽器教室&先生の選び方」についてお話ししました。
いきなり相性ばっちりの先生や教室に出会えればベストです。ただ、人生そんなにうまく回らないことはシニア世代は重々承知のことでしょう。だからこそ、人生の残り時間でできるだけ充実した毎日を送るために、こうした選択肢でちょっと悩んでみるのもまた面白いチャレンジのひとつです。
次回は「シニアからでも楽器が上達する練習方法」についてお話しします。
①マイペースで進められる
②人と交流せずに一人でできる
③費用がほとんどかからない