シニアの楽器上達に最強の仲間作り【シニアからの楽器⑨】

こんにちは、シニアブロガーのフレです。前回の続きです。ギターとかピアノとかなにか楽器が弾けたらいいな~、趣味でなにか楽器を始めてみたい!と思っているけど躊躇している・勇気が出ない・きっかけがないという、シニア(中高年・定年前後)の方へ向けて、「シニアからの楽器、初めの一歩の踏み出し方【第9回】」です。

前回は「シニアのための楽器練習小さな習慣5つのポイント」についてお話ししました。私が実際に実践している誰でもできるのにあまりやらない具体例についてでした。

今回は、「シニアの楽器上達に最強の仲間作り」について、具体例やそのメリットについてお話しします。シニアの人にとっては残りの人生を左右すると言っても過言ではないくらい大切にしたいテーマだと思います。

今回得られる3つのポイント

①楽器仲間作りの具体例がわかる
②楽器仲間作りのメリットを知る
③挫折対策がわかる

仲間作りの楽器上達5パターン

前回の「シニアのための楽器練習小さな習慣5つのポイント」は、主に一人で練習する時にやる気を起こすためのきっかけ作り習慣です。ただ、こうしたきっかけがなくても勝手にやる気が湧いてくる方法もあります。それが「仲間作り」です。

特にシニアの中でも定年後などでたっぷり時間がある人は、いつでも練習できるので逆に練習しないパターンに陥ります。仲間はそれを解消してくれます。

さて、仲間ができたときに楽器がすごく上達する5つのパターンをまずは見てみます。すべて私が経験済みです。もし仲間がいなかったら、私は早々にギターを挫折していたと思います。

仲間作りで楽器が上達する5つのパターン

①教室の生徒さんと一緒に練習する
②バンドやユニットを結成する
③合奏やセッションをする
④一緒にボランティア活動に参加する
⑤楽器以外の活動をする

それぞれを見てみましょう。

①教室の生徒さんと一緒に練習する

レッスンの前後などに教室内で生徒さん同士が一緒に練習できる環境であればベストです。お互い誘い合って練習したりアドバイスをしあったりするとモチベーションも上がります。また、教室以外でもスタジオなどを借りて一緒に練習するのもさらに良しです。

私もよくギター教室でのレッスン後に、教室の隅っこの空きスペースで2~3人寄って静かに練習していました。楽しくてすごくギターが上達しました。シニア世代同志でも、違う世代の人同士でも、気の合う教室練習仲間ができれば最高です。

②バンドやユニットを結成する

気の合うもの同士でバンドやユニットを結成するとさらに目標ができます。ライブや発表会・イベントなどの参加などに向けて一緒に練習する機会も増えますし、何より自分のパートを必死で練習するようになります。これが一番上達するのではないかと思います。

③合奏やセッションをする

教室に通って習い始めると、クラシックギターだと数人~数十人で合奏したり、アコギやエレキだとセッションをしたりする機会が出てきます。先生が生徒の実力やレベルを考えて強制的にメンバーを組ませてくれる場合は、より楽しく練習できるようになります。実力やレベルがあまり違い過ぎると合奏もセッションもあまり面白くないので、先生に任せるのがベターです。

私の場合、クラギの合奏が一番プレッシャーでしたが、一番ギターが上達したのも合奏があったからということも事実です。

④一緒にボランティア活動に参加する

私は教室で知り合った仲間たちと、定期的に老人ホームへギター持ってボランティア活動に行っています。(コロナ期間中はお休み)高齢者の方に歌ってもらえるようにギターやキーボードで伴奏します。あまり難しいテクニックや演奏スキルは必要ありません。高齢者の方に楽しんでもらうことが最大の目的です。

こうしたボランティア活動の良いところは、みんなで協力し合って準備することです。準備で大切なことは「選曲・MC・進め方と各メンバーの役割分担」です。楽器の練習自体はあまりしませんが、こうした準備をすること自体がメンバー間の結束を深めます。結果として楽器の上達につながります。

⑤楽器以外の活動をする

仲間と一緒に遊びに出かける、旅行に行く、スポーツをする、食事に行く、お茶を飲む、などまったく楽器と関係のない活動をすることは単純に楽しいです。楽しいのでみんなと離れたくない=楽器を続けるということに結び付きます。ほとんど練習しない生徒さんでも楽しいイベントだけ参加する人もいます。もちろん楽しければそれでOKです!

各種活動に必要になってくるのは、シニアでない人達の存在です。あえてイヤな人や相性の悪い人と付き合う必要はありませんが、こうした別の世代の人、若い人たちがいてこそいろいろな活動を推し進めてくれたり、活気づけてくれたりする源になります。

以上、仲間作りで楽器が上達する5つのパターンについてみてみました。一人で練習するよりも格段に楽器上達スピードがアップするのでめちゃくちゃおすすめです。次は、こうした仲間作りのメリットについてみてみましょう。

仲間作り5つの最強メリットとは

仲間作りのメリットは以下の様になります。

仲間作り5つの最強メリット

①刺激を受ける☞自分も頑張ろう
②迷惑をかけられない☞必死に練習する
③楽しい、ワクワクする☞練習が苦にならない
④役割や立場が明確になる☞自己肯定感が上がる
⑤活動範囲が広がる☞社会や他人に貢献でき人生が充実する

それぞれを見ていきます。

①刺激を受ける

仲間が一生懸命普段から努力している姿を見たり、ライブや発表会で演奏する姿に感動したりすると、自分も頑張ろうという気になります。一番のメリットはこうした刺激を受けることです。

②迷惑をかけられない

合奏やバンド活動、ボランティア活動などをするようになると、みんなで集まって練習するようになります。内輪で楽しむだけの活動ではなく、人前で演奏することが目的になるので、それなりに各パートをきっちり練習しておかないと活動自体が成立せず、みんなに迷惑がかかってしまいます。

この迷惑を掛けられないという気持ちが、必死に練習するモチベーションになります。特にシニアの人はこの気持ちが強いので一生懸命練習して上達する人が多いです。

③楽しい、ワクワクする

仲間と一緒に練習する時は一人で練習する時に比べて何倍も楽しくワクワクするものです。仮にライブや発表会などの目標がなくても、集まって練習するという行為そのものが楽しいものです。家で練習しない人も、皆が集まると練習が苦にならないという絶大な効果があります。

④役割や立場が明確になる

気の合うもの同士仲間ができて一緒に活動をするようになると、不思議とそれぞれの役割や立場が決まってきます。演奏するパートもそうですが、リーダーとか買い出し係とか準備係とか、それぞれの持ち分みたいなものが自然に決まってきます。こうしたチームで大切な「自分の居場所」が確保されることにより、集団活動がより充実したものになり練習モチベーションもググっと上がります。

特にシニアは自分の居場所・持ち場が与えられて明確になると、俄然やる気につながります。

⑤活動範囲が広がる

一人で練習するだけの場合と比べて、仲間と一緒に活動しだすと一気に活動範囲が広がります。例えば、身近なところでは教室内での発表会にグループで参加することです。また、範囲をもっと広げると、イベントなどに参加してステージでライブ演奏したり、老人ホームや介護施設などに行ってボランティア活動をしたりです。

活動範囲が広がると人前でのお披露目機会が増えるので、これはもう練習せざるを得ないということになります。

まとめ

今回は、「シニアの楽器上達に最強の仲間作り」についてお話ししました。私が実際に体験した仲間作りの5パターンとそのメリットについてでした。仲間ができるとホントに楽器が上達します。楽器仲間の作り方についてはまた別の記事でお話しします。

次回は「シニアに必要な楽器の才能と挫折対策」についてお話しします。