こんにちは、シニアブロガーのフレです。ギターとかピアノとかなにか楽器が弾けたらいいな~、趣味でなにか楽器を始めてみたい!と思っているけど躊躇している・勇気が出ない・きっかけがないという、シニア(中高年・定年前後)の方へ向けて、「シニアからの楽器、初めの一歩の踏み出し方【第10回】」です。
前回は「シニアの楽器上達に最強の仲間作り」についてお話ししました。私が実際に体験した仲間作りの5パターンとそのメリットについてお話ししました。気の合う仲間ができるとホントに楽器が楽しくなって人生が充実します。
今回は、「シニアの楽器に必要な才能と挫折対策」についてお話しします。
シニアから始める楽器に才能は必要か?
「音楽の才能がないから楽器なんてムリ」と言って、そもそも行動に移さない人も多いです。立ち止まったまま一歩も踏み出さないパターンです。特にシニアと言われる中高年・定年後・老後世代の人はこの傾向が強いです。
ただ、才能と一口に言ってもいろいろな種類の才能があります。最終的にどこを目指すか?何を目標にするか?によって必要な才能は変わってきます。まずは一般に楽器を始める場合に必要な才能の5つのパターンを見てみましょう。
①超一流のプロを目指す
②普通にプロを目指す
③趣味で上手くなりたい
④趣味で楽しみたい
⑤楽器はコミュニケーションツールとして利用
パターン①超一流のプロを目指す人
超一流のプロを目指す人は、すごい音楽才能と人一倍の努力をする才能の2つの才能が必要です。シニアから楽器を始める場合はまずこんな人はいないでしょうから、才能は不要です。
パターン②普通にプロを目指す人
超一流でなくとも普通にプロになるだけでも、それなりの音楽才能とそれなりに努力する才能が必要です。シニアからプロを目指すぞ~って言う人以外はこうした才能は不要です。
パターン③趣味で上手くなりたい人
シニアから楽器を始めたい人で一番多いのはこのパターンではないでしょうか?私の場合もギターを始めたきっかけの動機は、この曲を弾いてみたい、ギターでかっこよく弾き語りをしてみたい、というそれなりにうまくなりたいことでした。
このパターンの場合、私に代表されるように、音楽の才能はなくてもコツコツ努力することはある程度必要です。ここでいう努力とは、プロを目指す人が毎日8時間練習するということではなく、毎日5分でも継続することを言います。これは凡人でもできます。音楽の才能はなくてもシニアからでもそこそこ上手くなれます。
パターン④趣味で楽器をただ楽しみたい人
特に人前で演奏したり発表したりしたいわけではなく、ひとりで楽器を楽しみたい、自宅でこっそり楽器を弾くのが好きだ、というタイプの人は、音楽の才能・努力する才能とも不要です。まあ少しくらい練習は必要でしょうが、必要なのは楽器を楽しむ心だけです。楽器マニアの人は愛でるだけで幸せ!という人もいます。
パターン⑤楽器をコミュニケーションツールとして利用したい人
私の通っているギター教室にも「特にギターに興味があったわけではない」という人も結構います。
こういう人たちは楽器が上達すること自体にはあまり興味がなく、ただ教室に来て仲間と触れ合いたい、自分の居場所を確保したいことが主目的ですので、音楽の才能も努力する才能も不要です。必要なのはコミュニケーション能力です。人類が生きていくのに最も必要な才能ですね。これさえあれば、楽器がうまくなくても仲間から慕われる人気者になれます(^^)/
以上、シニアから楽器を始める場合に必要な才能の5パターンでした。特に才能がなくても第一歩が踏み出せるはずです。才能とは無関係に、楽器を始めることによって、人生が変わるくらいの経験ができるかもしれません。
挫折しそうになった時の5つの手順
さて、いくら才能は不要だ、趣味なんだから練習はそこそこにして気楽に楽しもう、とは言え、人間ですから飽きてきたり練習するのがイヤになったりするのは誰にでもあります。私もしょっちゅうです。「もうやめよかな~」って何度も挫折しかけます。そんな時には次の5つの対策が有効です。
①やる気は誰でも周期的にダウンすることを受け入れる
②こうした感情の大きな原因は主に3つあることを思い出す
③目標・喜ばせたい人・目的を再確認
④目標(短期) <喜ばせたい人(長期)<目的(終わりがない)
⑤特に「他人のための目的」を持てたら最強です
なんとなくやる気復活しそうでしょ?対策の①~③について一つずつ見ていきましょう。
対策①やる気は誰でも周期的にダウンすることを受け入れる
こんなにやる気が出ないのは自分だけではないか?まったくモチベーションがアップせず練習もしないで教室へ行くのもイヤやな~、という時が誰にでも訪れます。
めっちゃやる気がある時~👉まったくやる気がない時~
(551の豚まんCM風に言うと深刻になりません(笑))
これはけっこう周期的にめぐってきます。どんな一流のアーチストでも、教室の先生でも、他の上手な生徒さんでも誰でもです。自分だけではないことを知っておくだけですぐに挫折してやめてしまうリスクはググっと減ります。やる気はなくても継続は力なり!
特に繊細気質の人は、あれこれ考え過ぎた挙句、自分自身でモチベーションを下げていることも多いです。(特に私)
対策②こうした感情の大きな原因は主に3つあることを思い出す
やる気がなくなる、モチベーションが下がる場合、忘れていることが3つあります。
A:目標
B:喜ばせたい人
C:目的
です。似ているようで少しずつ違います。
対策③目標・喜ばせたい人・目的を再確認
Aの目標とは短期的・目先・当面目指すことです。例えば、
やる気がなくなる時はこのこと自体を忘れてしまっています。このことを思い出して、小さな習慣のところでもお話ししたように、今日はコード一つだけとか、マリーゴールド1小節だけとかに小さく分割するとやる気が復活するかもです。私はこの方法よく使っています。効果抜群!
また、やる気が出ない時は、Bの喜ばせたい人を思い出すのもよい方法です。恋人や家族、演奏を聞かせたい人の顔を思い浮かべると「よし頑張ろう」と思えてきます。ただし、この方法は先ほどのA短期的な目標とは違います。少し先の中期的な時間軸になるので「まあ今日はいいか」となることも多いです。
同様に、Cの目的はさらに長期的なものになります。そもそも楽器を始める本来の目的を思い出すことです。例えば、
・楽器を通じて仲間と出会い充実した人生を送る
・自分の人生の居場所を確保する
・楽器を通じて自己肯定感をアップさせる
のような比較的抽象的で大きな目的になるので、なかなか毎日確認することはなかなかありません。だからこそ、やる気が起きなくなったときや、モチベーションが下がっているときにこの目的を再確認することは大きな威力があります。
そもそも、楽器を始めたのは誰かにやらされているわけではありません。自分の意志で始めたのですから、義務感で続けるのはしんどいですよね。最後はこの目的を思い出せばちょっとやる気も再燃してきます。
まとめ
今回は、「シニアからの楽器に必要な才能と挫折対策」についてお話ししました。私はまったく音譜も読めませんでしたし(今でも「五線譜の下のド」から順に数えないとすぐにわかりません)、歌も下手で音楽の才能があるとは思えません。
また、完璧にしてしまう気質もあり、それが弊害になることも多々あります。それでも仲間と出会いそれまで出来なかった経験もいろいろさせてもらいました。才能は超一流のプロにおまかせいたします。
次回からはいよいよ、ライブや演奏会など人前で演奏する時のことについてです。「人前発表のマインドセット」についてお話しします。
①シニア趣味の楽器に音楽の才能は不要
②本当に必要な才能とは?
③挫折しそうになったらどうする?