こんにちは、シニアブロガーのフレです。私はこの記事を書いている時点で64歳になります。もうすぐ年金がもらえる年齢です。
ギターとかピアノとかなにか楽器が弾けたらいいな~、趣味でなにか楽器を始めてみたい!と思っているけど躊躇している・勇気が出ない・きっかけがないという、シニア(中高年・定年前後)の方へ向けて、「シニアからの楽器、初めの一歩の踏み出し方【第1回】」です。初回は「私がシニアからギターを習い始めたきっかけ」についてお話しします。
始まりはフォークソング
私が初めてギターを習い始めたのはクラシックギターで48歳の時です。そして50代半ばになってからアコースティックギター、60歳超えてエレキギター、62歳でボーカルレッスンの教室に通い始めました。他にも、ブルースハープ(ハーモニカ)やウクレレ教室もちょっと通いました。さすがにこの年齢になってからこうした教室に通い始めるにはかなり勇気が要りました。ものすごく迷ったと言ってもよいでしょう。
そもそも、シニアであるというだけで新しいことへのチャレンジに躊躇してしまいますが、私の場合繊細気質でもあるために、とにかく考え過ぎて先読みしすぎてなかなか第一歩が踏み出せないというHSP気質を人一倍持っています。なかなか決断できないのです。
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で「感受性が異常に強く敏感気質を持った人」のことです。
HSPという概念は比較的新しく、私自身がこの言葉を知ったのも今から2年ほど前の2020年あたりだったと記憶しています。私たち人類の2割程度がHSPらしいですが、私は60歳超えて初めて自分が若いころからHSPだったと遅まきながら気が付きました。(昔はHSPの概念そのものがありませんでした)
それまでは「なんで自分はこんないろいろなことに敏感なんだろう?」と思っていました。例えば、音に異常に敏感だったり、他人の気持ちを深読みしすぎてなかなか行動を起こせなかったりで、けっこうしんどい思いをしていました。それがHSP気質だと知ってからは少し気が楽になり、対策もそれなりにとれるようになりました。
そんな繊細シニアである私が、一大決心をしてギターを習い始めたきっかけや流れをお話しします。
もともと10代中学生のころにフォークソングが流行っていて、いわゆる「フォークギターで弾き語り」することにあこがれていました。フォークギターは今でいうところのアコースティックギター(アコギ)ですね。吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫とかが世に名を知らしめ始めた時期です。
近所の質屋で確か3,000円くらいで白いギターを買ったのが私の初めてのギターでした。当時は、TVジョッキーというテレビ番組で「奇人変人コーナー」に出た出演者の人たちが白いギターをもらっていました。白いギターがめちゃめちゃ欲しかったのを覚えています。
ちなみに、TVジョッキーの司会は土居まさるさんで、アシスタントは相本久美子さんでしたね。(知ってる人は懐かしんでください)
コードFで挫折
ギターを手に入れたまでは良かったのですが、まだ中学生だった私はギター教室に習いに行くという発想もお金も当然ありません。今みたいに教則CDもDVDもYouTubeもありません。当時ギター(特にエレキギター)を弾くやつは不良と言われていた時代でした。私がギターを習いたいと言えばきっと親はアレコレ言うだろう、と勝手に先読みして相談さえできません。
唯一ギターを独学で勉強できるのは紙の教則本です。紙の本なので当然演奏見本もありません。ひたすらコードの押さえ方を見て真似して、ジャラ~ンと弾くだけです。正解かどうかもわかりません。あまり面白くないですし実に孤独です。
Fコードが押さえられない!
そして、教則本にFコードが登場した段階で当然のごとく挫折します。今思えばギターの弦高やネックの反りを調整して弾きやすくする、という知識もありません。Fコードを押さえられる人はすごい!天才や!と思っていました。
さて、それから数十年、ことあるごとに思い立ってはギター独学に再チャレンジしました。そのたびに教則本(途中からCD付、DVD付も登場)を新しく買い心機一転。ギターも3万円くらいのを新調。
ただ、就職したり仕事が忙しくなったり転職したりで、ほとんどギターを触る余裕もなくなりました。時々思い出しては簡単なコードCやらEmやらだけで引ける曲をちょこっとやっては自己満足ということを50才手前まで繰り返しました。つまり10代~40代の間は典型的な繊細気質で新しいチャレンジも出来ず、単なるFコード挫折人(簡単なコードだけ弾ける人)でした。もちろん楽譜は読めませんし、音楽理論もさっぱりです。
きっかけは退職独立してヒマ過ぎたから
47才の時にいろいろあって会社を退職しました。悩みに悩みぬいて退職願を出すまでに3年くらいかかりました。独立起業と言えばカッコいいですが、起業後の実態は収入が不安定なフリーターのようなものです。高齢者の役に立てる仕事をと思い、個人事業として便利屋さんを始めました。
しかし、ほとんど仕事がありません。多くの起業家が経験するように最初は集客がうまくいかない、という状態です。焦る気持ちもありましたが、とにかく時間だけはたっぷりあったので、ギターを習うには今しかない!今でしょ!(笑)でした。
不安だらけのスタート
よし、ギター教室に通うぞ!と一大決心をしました。決心したのはいいのですが、そこは繊細気質の私、いざギター教室を探し始めると次々と不安材料が出てきて、いろいろ先読み・深読みして怖くなってきます。
などなどです。
実際、私は冒頭で述べたように、この後48歳の時から現在64歳までに、ギター教室はじめ各種教室に通いましたが、こういった心配はほとんど杞憂でした。通った教室ではすべて先生も生徒さんも皆いい人ばかりです。もちろん人間ですから気が合う合わないという相性はありますが、原則悪い人はいません。
そして、年齢も関係ありません。上には上がいます。自分が一番年長者だと思っていたら、80歳超えの大先輩もおられるし、ギターは上手くなくてもそれなりに楽しんでいる人もいます。ギターは単なる手段・口実で、ただ仲間と会いに来ておしゃべりに来ている人もいます。
まとめ
とはいえ、実際に中高年・シニア・定年後や老後になってからギターなどの音楽教室を探し始めると、さまざまな不安が心を独占してしまいがちです。特に私のような繊細シニアはなおさらです。でも心配することはありません。
ギターとかピアノとかなにか楽器が弾けたらいいな~
趣味で楽器を始めてみたい!
と思っているシニア(中高年・定年前後の方)へ向けて、「はじめの一歩の踏み出し方」「一歩踏み出す心のブレーキの外し方」について順にお話ししていきます。
この年で今さら大丈夫か?
楽器なんて若い時からじゃないと無理かも?
教室へ入って周りが若者ばかりだと居心地悪いな
仲間は出来るかな?みんな親切かな?
先生は怖いんとちゃうかな?
体験レッスンへ行ったら断れないのではないか?
たかがギター教室選びになんでこんな勇気いるねん?